そるとあんどぺっぱー

世の中こんなやつもいる。

看護学校のOCへ行ったことがある

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まあ、聞いてくれ。


看護学校のOCに行ったときの話をしたいと思う。
この場合のOCとはオープンキャンパスである。

 

オープンキャンパスとは、学校法人がその学校へ入学を希望・考慮している者に対して、施設内を公開し、学校への関心を深めて貰おうとする、入学促進イベントの一種。

 

オープンキャンパス - Wikipediaより引用

 

ちなみに、私が行ったのは大学ではないから正しくはキャンパスではないが、そんな細かいことを気にしてはいけない。

 

 

看護学校とは

 


「看護師を養成するための学校」である。
ただし、卒業しただけでは資格をもらえることはできず、別途、国家試験を受ける必要がある。
あとは、看護大学へ編入したり、保健師助産師の学校へ行ける権利がもらえるらしい。
かつて昔は看護師・助産師・保健師は3つともセットでとれた、と聞いたことがある。けど、今はそうでもないらしい。

 

当時、友達に看護師志望の子がいて、その子の付き添いで行くことになった
私は看護師に興味はあったが、その子ほど強い思い入れがあったわけではなかった。
そもそも私は気が利く性格じゃないと自分でわかっていたし、自分のことで手いっぱいの私に人のお世話は無理だと思っていた。

 

 

見た目公民館だった

 

その学校は駅近だった。
そもそも、近くに看護学校があることすら知らなかった私は驚いた。
そして学校を見てさらに驚いた。

 

どうみても公民館だったからだ。
遠目で見たらもちろんのこと、近くで見ても学校には見えない。
よく見ると看板に看護学校と書いてある気もするけど、素通りするレベル。

その証拠に、駅近であったのに友達と迷った
頼りになるのは驚くほど簡略化された学校パンフレットの地図と、限りなく小さい学校写真だった。
当時はパカパカ携帯だったし、グーグルマップなんて便利なものはない

 

結局、わらにもすがる思いで、制服着た女の子の後をついていったらついた。わりと奇跡だと思う。

 

中は学校だった

 

公民館に入ると、教室が見えた。
見慣れた机と椅子も並んである。教卓も黒板もある。
『ちゃんと学校だ。』とか失礼なことを思っていた。

ただ、廊下が狭い、と思った。幅ではなく距離が。すぐに向こう側についてしまう。
あとは実習室がある。見慣れないベッドが並んでいる。
夏休みだったのに、学生が白衣を着て髪を洗う練習をしていた。
『そうか、ここに着たらコスプレじゃない白衣が着れるのかあ…』なんて考えていた。少し憧れた。

調理室もあった。どういった用途で使うのかはわからないが、学校にある調理室とよく似ている。
へえええええ、と思っていた。

 

看護体験ができる

 

血圧測定とかしてもらえた。
手首に巻く血圧計しか知らないので、空気を入れてもらう血圧測定は新鮮だった。
聴診器も使うんだなあとか思っていた。

看護学校の人はフレンドリーに見えた。
声をかけてもらえたり、人と話すことに抵抗がないように見えた。

やっぱり、看護師を目指そうと思ってる人はそういう性格の人が多いのだろうか。
自分には遠い世界だなあ、と思った。

大人の看護学生志望が多い?

 

別室で説明会もあった。
正直、もうだいぶ前の話なので、どんな話だったかは覚えていない。
学校紹介に、行事に、よくある話だったと思う。
就職に強いなんて話もしていた。やっぱりそこだよね。

意外だったのは大人の人も多かった。
はじめ先生だと思ってムダに警戒していたが、真剣に話を聞いていた。ただのOCに来た人だった。
大学じゃないっていうのも大きな理由かもと勝手に思っていた。専門学校では大人も多いって聞くし。

看護師と言えば、資格があって、お給料も良くて、安定してるイメージだ。
たとえ一度社会に出ていても、なりたいと思うものかもしれない。

 

 

「人が嫌いなら、この世界に来るな」

 

偉い人のお話は例にも漏れず覚えてない
お堅い話だったので、眠かった。


ただ、印象的だったのは主任?と名乗る女の人の話だ。

「人と関わることが苦手でも、好きならぜひ目指してください。」

確かに、苦手でも好きなことってある。
私にとって人と関わるっていうのが、それだ。

私はコミュ症だし人と関わることは苦手だが、人は好きだ。人の好きなコミュ症だ。
スラスラと喋れないし、気の利いたことや、おもしろいことも言えない。
でも、自分の知らない世界が知れる気がする。
この看護学校のOCだって、友達に誘われなかったらきっと来なかっただろう。
そういうことだと思う。

もちろん、それと看護師を目指すことはまた別だが、思わぬところで自分の考えを認められた気がした。
少し嬉しい。

 

 

 

「でも、人と関わることが嫌いなら、この世界には来ないでください。」
「もしこの中で、人と関わることは嫌いだけど看護師になろうと思う方がいれば、諦めて別の職業を目指してください。」

 


この言葉で、一気に目が覚めた。

え?と思った。
私の知ってるOCとは違う気色の言葉だ。
少なくとも他のOCでは、こういう言葉は聞いたことがない。

言葉が丁寧な分、怖かった。
けど、本心なのだろう。むしろこっちの方が伝えたかったのだと思う。
実際のところはわからないが、資格がほしいからくる人も多いのかもしれない。

未だに覚えているから、よっぽど印象的だったのだと思う。

 

 

看護学校のOCへ行って

 

なんだか印象的なことが多かった

あの学校の人たちは、将来看護師になるのだろうか。
当たり前だけど、看護師になる前って普通の人なんだなあと思った。
看護師になっても普通の人だとは思うけど、なんか、うん。


看護師になるために、看護学校へ行くという選択をしたのがすごい。

当時の私は何になりたいとか無かったし、どんな学校へ行きたいのかもわからなかった。

そもそも将来に対してのビジョンが全く無かった
そう考えると、一緒にいる友達ももう夢を持ってる。
なんか急に焦りを感じた。同い年なのに私の方がずっと、子どもみたいだと思った。

 

看護学校のOCは楽しかったが、
『わたしって、将来何になるんだろう…。』
と一人不安になったことだけ覚えている。大人になりたくないとも思っていた。モラトリアムだったのだと思う。

 

あの時から大人になって

 

社会人になった今でも、私って将来どうなるんだろうなあと思っている。
将来に対してのビジョンも特にない。
よく考えたらあるのかもしれないが、それが自分にふりかかるとなるとなんだか現実味がない。


結婚したり、子どもを生んでいる同世代を見ると、なんとなく、あの看護学校のOCへ行った時の自分を思い出す。
そして多分、これからもそうなんだろうなと思う。

きっと、今をめいっぱい生きる他ないんだろうなあ。

 

 


っていう話。
しんみりしんみり。でもこういうのも大事だよねっていう。

 

後悔しない生き方をしたいね。


おわり。